ノルウェーの楽園、"Selfie Konditori"デザートバー

アレックス・コヴァチェフが創り出す、自撮りが映える空間

このプロジェクトのインスピレーションは、すでに決まっていた店名の"Selfie"から。楽しさと陽気さをテーマに、反射、色彩、真鍮の仕上げを駆使したインテリアが生まれました。特に、"Selfie"というテーマを反映させるために、真鍮やミラーの装飾、光沢のあるオーダーメイドの家具などが使用され、"完璧な自撮り"をテーマにした空間が創り出されました。

この店舗は、北欧の長く厳しい日々を明るく照らす小さなオアシスとして設計されました。また、クライアントからの要望として、インスタ映えする空間作りが求められました。これは現代においてよく見られる要望であり、デザイナーとして新たな課題となりました。

店舗の面積は合計130平方メートル。明るく暖かな色調の装飾、マーブルや真鍮、金色のミラー、自然な質感と暖かみのあるテクスチャ、そして豊かな緑が取り入れられ、厳しい気候のために都市が欠けている要素を補っています。特に、バラで覆われた壁に斜めに小さなミラーが取り付けられ、幻想的で印象深い自撮りのシーンを創り出しています。

プロジェクトは2019年1月に始まり、同年9月にトロムソで完成しました。このデザインは、2021年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardのアイアン賞を受賞しています。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、実用的で革新的な作品に授与されます。

アレックス・コヴァチェフとゲルガナ・パンテヴァのデザインチームが創り出した"Selfie Konditori"は、北欧の長く厳しい日々を明るく照らす小さなオアシスとして、訪れる人々に楽しさと陽気さを提供しています。インスタ映えする空間作りという新たな課題に対しても、彼らは独自の解釈と創造性で応え、その結果が高く評価されています。